ESP Biotech Labo Co.,Ltd.
■お医者様の声
ESPコートの効果についての考案
東京大学保健センター内科助手 奥田俊洋
医学研究
出版著書  
ESPコートはチタン系の光触媒を含む水溶液で、これを塗布した面は蛍光灯などの微弱な光でもその触媒作用(主には酸化作用と考えられる)を発揮し化学的にもまた生物学的にも様々な作用を持つ可能性がある。今回その製造開発者が民間の研究機関に依頼して得られたデータを見る機会があり、それについて若干の考察を行う。

まず化学物質に対する効果であるがESPコートを塗布したタイル(10×10cm)をアンモニア、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒドを含む空気(容積3L;初期濃度は各々40、100、15ppm)に触れさせ続けると、これら化学物質の濃度は24時間で当初の10%程度に著明な減少を見ている。何も試料を含まないコントロール状態では70~90%程度までの減少しか見られていないので、その効果は明らかである。また窒素酸化物(NO;1ppm)を含む空気を3.33L/分流量で、ガラスもしくはタイルにESPコートを塗布した資料(サイズ約5×10×0.5cm)に晒す方法で測定された結果から、NOがNO2に変換されて取り除かれていることも示されている。試料への吸着は殆どないので、NOが試料に触れた結果その触媒作用でNO2に変換されたものと解釈される。

■ESPコート概要
 

生物学的な効果としては、タイルにESPコートを塗布した際のブドウ球菌、およびメチシリン抵抗性ブドウ球菌(MRSA)の増殖に及ぼす影響を見ている。何も塗布しないコントロール実験では24時間たつと当初吹き付けた菌が約10倍の数に増加しているが、ESPコートを塗布し蛍光灯を照射し続けたタイルでは菌の増殖が全く認められず、試料の光触媒作用により最初に吹き付けた菌が死滅した可能性を考えさせる結果であった。NOは大気汚染物質として知られ、小児の呼吸器の発育などに悪影響を及ぼすことも想定されている。またホルムアルデヒドやアセトアルデヒドは新築の建材などから涌出してくしゃみ・流涙などを引き起こし、いわゆるシックハウス症候群の原因となる物質の一つと考えられている。ESPコートの光触媒作用によりこれらの化学物質が分解・除去されるとすれば、健康上も有益な効果が得られる可能性は大きい。またアンモニアの分解能もあることは、例えばトイレの消臭など、生活のアメニティという観点からも有用であると思われる。

さらにESPコートはブドウ球菌やMRSAに対する殺菌作用を持つ可能性が示唆される。この特性は衛生・殺菌状態を必要とする環境においてもESPコートが役割を持つ可能性を想定させる。例えば病室の壁などであろうか。
光触媒はまだ開発されたばかりの素材であり、その応用性については未知の部分が多い。今後様々な分野で検討して行く事になると思われる。そういう意味では今回のデータだけでは不十分で、例えばその効果の持続性など、今後調べるべきことも多いといえる。

また、何よりも気になるのはその安全性と環境への負荷である。ブドウ球菌やMRSAに対するデータをみると逆に「効きすぎる」のではないかという気にもさせられる。チタン系の化合物は既に化粧品やソフトクリームの白色色素としても用いられているということであり、既にある程度の安全性は担保されているとも考えられるが、このような観点についても今後十分な検討を重ねていくことが必要であろう。



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